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ブログ:免雪崩形状(中宮展示館)
クマが出没するニュースが多い中、紅葉狩りに行ってきました。
目的地は以前、設計監理に携わった「白山自然保護センター 中宮展示館」(1999年秋、平成11年秋)竣工の建物です。


1996年に発生した50年に一度の大雪崩を受けて、建物の復旧と雪崩対策について展示内容の見直しなどを含め、検討協議が行われました。
採用案は直接雪崩の被害のあった展示室部分(雪崩の通り道で建物の約1/3)を撤去し、展示内容の見直しなどを含め別棟として再築することとなりました。
雪崩の衝撃力は非常に大きく(最大40t/m²)、建築物で完全に防ぐのは難しいため、採用案は増築部分を山側斜面に最大限寄せて「免雪崩形状」雪崩が屋根の上を滑るような形状となっています。


この復旧方針の検討は、自然災害とどう向き合うかを考えるうえでとても大切で、中宮展示館の「免雪崩形状」は、こうした検討の中から生まれた自然と共存するための知恵の結晶と思われます。